実際に病院でwifiスポットを探してみた実践例

外来患者だけでなく入院中にもあると便利なwifiスポットは、携帯電話の強い電波により医療機器の誤作動が心配される大病院ほど導入されていることが多いです。なぜなら、隠れて持ち込まれてしまうよりも、安全性が確認されている無線LAN周波数のみを使用してもらった方が安心出来るからです。入院患者にとっても、1人で闘病を続けて世の中から隔離されている状態が長いことは、不安に感じてしまうでしょう。wifiアクセスが可能な環境があれば、少なくとも精神的な面での繋がりを確保出来ます。病気の種類によっては、見舞いが増えることが好ましく無い場合など、snsツールを使って簡易的に済ませることが症状の回復に役立つことも少なくありません。wifiアクセス環境の確認は、症状が軽くなった時に必要となってくるわけです。

公衆無線LANのマークを院内全体で探してみる

院内で最も簡単にwifiスポットを探せるのは、公衆無線LANのマークを病院内で見つけることです。事業者ごとにマークは異なりますが、公衆電話付近や待合室周辺に多く貼られている可能性があります。無料で利用出来るとは限らないものの、大手携帯電話会社や固定通信会社が展開している公衆無線LANマークが貼ってあれば契約次第で利用可能です。重症患者が多い病棟や集中治療室だけでなく、レントゲン撮影が行われる部屋がある棟では、公衆無線LANが導入されている可能性は低いでしょう。なぜなら、公衆無線LANでは、医療機器に干渉するリスクが含まれる2.4HGhz帯域が使用されているからです。電波干渉が少ない5Ghz帯域のみの公衆無線LANもありますが、一部に限られています。

ナースステーションや病院の総合窓口でアクセスポイントを聞く

比較的重症患者が多い病棟を抱えている場合であっても、医療機関向けに開発された専用wifiスポットを構築するための無線LANルーターが設置されている病院があります。多くは医療機関が内部で患者情報をやりとりするために内向けに張り巡らされたローカルネットワーク用として作られていますが、中には患者向けのアクセスポイントを別途設置している場合があります。患者向けのアクセスポイントは、ステルスモードで運用されていることが多いので、ナースステーションまたは総合窓口で、手続きが必要になることが多いです。院内専用のwifiスポットには、利用規約が独自に定められており、利用規約への同意書を提出した場合のみ使用が認められるからです。問い合わせた人のみが利用規約への同意書を記入出来る方式ならば、院内での使用を管理しやすくなるでしょう。